人工知能「アルファ碁」が囲碁“世界最強”に勝利[2016/03/09 22:40]

 衝撃の敗北だった。10年間、囲碁界の頂点に君臨し、世界最強ともいわれる韓国、イ・セドル九段が9日、人工知能に負けてしまったのだ。グーグル傘下のディープマインド社が去年、開発した人工知能「アルファ碁」は、ヨーロッパチャンピオンに3度輝いたプロ棋士をも下した新種の人工知能だ。囲碁は差し手の数が天文学的な数字になる。そのため、アルファ碁はすべての差し手を検討せず、人間と同じように過去のパターンを学習、最も良い手を経験から選び出す。人工知能との対局は15日までの全5戦。対局前、イ九段の言葉。
 韓国、イ・セドル九段:「私は負けるかもしれないが、『碁の価値』がなくなるわけではない。コンピューターは『碁の美しさ』を理解しているわけではないからだ」

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