プーチン大統領とケリー長官、シリア情勢巡り協議[2016/03/25 05:51]

 ベルギーの連続爆破テロ事件で犯行声明を出した過激派組織「イスラム国」の台頭の背景となった混迷するシリア情勢について、ロシアのプーチン大統領とアメリカのケリー国務長官が協議しました。

 ロシア、プーチン大統領:「ケリー国務長官がロシアを訪問してくれたから、ウクライナとシリアに関してロシアと米国の立場がより近くなると期待している」
 プーチン大統領は24日、モスクワを訪問中のケリー長官と会談し、シリア和平を巡り、両国の協力を加速させる考えを示しました。これに対し、ケリー長官は「シリアでの停戦が機能している」とロシアの協力を評価しました。そのうえで、ロシアが後ろ盾となっているシリアのアサド大統領に影響力を行使するよう求めたとみられます。プーチン政権もアメリカとの関係を改善し、ウクライナ情勢を巡って科された制裁の緩和につなげたい考えです。

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