スー・チー氏「憲法改正が必要」 国軍は否定的[2016/04/18 15:26]

 ミャンマーの新政権の実質的なトップ、アウン・サン・スー・チー国家顧問はテレビ演説を行い、自身の大統領就任を阻む現在の憲法について改正する必要があると訴えました。

 スー・チー氏のテレビ演説は、ミャンマーの旧正月に合わせて18日に放送されました。スー・チー氏が国民に対して演説するのは3月の新政権発足以降、初めてのことで、少数民族との和平などの実現に向けて国民の協力を訴えました。また、外国籍の子どもを持つ自身の大統領就任を阻む憲法については「民主的な連邦国家の団結を生み出すものでなければならない」として、改正する必要があると訴えました。ただ、憲法改正には全国会議員の4分の3を超える同意が必要で、全議席の4分の1を握る国軍の協力が不可欠ですが、国軍側は憲法改正に否定的で、実現は不透明な状況です。

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