「国境なき医師団」病院に空爆 27人が犠牲 シリア[2016/04/29 10:34]

 シリア北部で「国境なき医師団」が支援する病院が空爆され、少なくとも27人が死亡しました。停戦合意が崩壊の危機を迎えています。

 シリアのアレッポで27日夜、政府軍による空爆で、国境なき医師団の医師らが活動する病院が攻撃され、ロイター通信によりますと、医師や子どもを含む少なくとも27人が死亡しました。シリアを巡っては、2月に停戦が発効しましたが、アレッポでの政府軍による反体制派への攻撃は激しさを増しています。反体制派の「シリア人権監視団」は、過去1週間で女性や子どもを含む少なくとも148人が戦闘に巻き込まれて死亡したとしています。和平協議は27日にいったん中断され、仲介役を務める国連の特使はアメリカとロシアに対し、停戦の徹底に協力を呼び掛けました。

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