北朝鮮ミサイル実験 安保理対応は足並みそろわず[2016/05/04 07:29]

 弾道ミサイルの発射実験を繰り返す北朝鮮への非難声明を巡り、国連の安全保障理事会では、ロシアが草案に異議を唱えるなど、足並みが乱れています。

 北朝鮮が先月28日に新型の中距離弾道ミサイル「ムスダン」とみられるミサイルを発射したことを受けて、国連の安保理は、非難声明の発表に向けて意見の調整を続けています。しかし、関係者によりますと、アメリカが作成した報道向けの非難声明に対し、ロシアが反対しているということです。
 吉川元偉国連大使:「残念ながら、まだ(安保理の)15カ国の完全な合意が得られなくて、目下、調整中です」「(Q.異論を唱えている国が?)そうですね」
 安保理の足並みの乱れが浮き彫りとなるなか、「労働党の党大会を控えた北朝鮮に対する誤ったメッセージになりかねない」と対応の遅れを危惧する声も出始めています。

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