北朝鮮、36年ぶり労働党大会始まる 平壌の様子は?[2016/05/06 11:46]

 6日、北朝鮮で7回目の労働党の党大会が開かれます。北朝鮮最大の政治行事とされるこの党大会は、これまでに6回しか行われていません。前回、開かれたのは実に36年前。この時は金日成主席から息子・金正日総書記への事実上の後継体制が明らかにされました。果たして今回は。

 (醍醐穣記者報告)
 平壌は5日から降り続く雨のため、非常に肌寒い気候となっています。党大会初日ですが、街中の様子は普段と変わらないといった状況ですが、市民に話を聞くと、36年ぶりの開催を非常に喜んでいる様子でした。
 平壌市民:「すでに思想強国になり、軍事強国になったのは世界が知っている。残すは経済だけで、その基礎を(金正恩第1書記が)築いてくれた」
 今回、党大会の取材のため、日本や欧米などから100人以上の報道陣が平壌入りしています。6日朝は午前8時にホテルのロビーに集合がかかり、党大会の会場へ取材に向かうと思ったのですが、会場内での撮影は許可されず、会場の建物を外から撮影するだけになりました。
 (Q.今回の党大会では、どのようなことが決められるのか?)
 党大会の会場にはすでに数十台の無人のバスが止まっていることから、党大会が始まっているものとみられています。注目の中身ですが、金正恩第1書記の指導による「核開発」と経済再建の実績を示し、就任4年が過ぎた金正恩体制が「盤石のものだ」ということを内外にアピールする狙いがあるとみられています。また、党大会に併せて大幅な人事が行われるとみられていて、世代交代を推し進める可能性があります。党の宣伝を担当している金第1書記の妹・金与正(キム・ヨジョン)氏が重要なポストに就くかどうかも注目されます。党大会の日程ですが、前々回の1970年は12日間、そして前回の1980年は5日間の開催で、今回はそれよりも短い開催になるのではないかとの見方もあります。

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