米政府に“強い衝撃”…嘆きの声も 女性遺棄事件[2016/05/20 17:08]

 沖縄県で20歳の女性が遺体で見つかった事件はオバマ大統領が日本を訪問する直前に起きましたが、アメリカ政府はどのように受け止めているのでしょうか。

 (吉川純一記者報告)
 アメリカ政府も今回の事件について強い衝撃を受けていて、非常に深刻に受け止めています。その背景の一つには、やはり、来週のオバマ大統領の訪日があります。最後にはアメリカの現職大統領として初めて広島県を訪れます。終戦から築き上げた強い日米同盟を象徴するシーンにしたいところですが、水を差すことにもなりかねません。そして、もう一つは膠着(こうちゃく)する普天間基地の移設問題です。日本政府と沖縄県との対立が響き、辺野古沖での工事が中断。オバマ大統領が安倍総理大臣に直接、計画が遅れる可能性に懸念を示し、「大きな支障がないように」と釘を刺していたところでした。アメリカ政府は「我々も怒っている」と事件を非難しています。それとともに「移設計画は変わらない」と強調していて、事件の反発を最小限に食い止めたい考えです。しかし、ある政府高官は「どれだけ影響があるか分からない」と心配の声を上げています。

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