不明2時間半前の音声公開 エジプト航空機墜落[2016/05/23 01:05]

 地中海に墜落したエジプト航空機が消息を絶つ約2時間半前に管制官と交信した際に録音した音声が明らかになりました。

 墜落したエジプト航空機はパリからカイロに向かう途中、ギリシャのアテネ上空で通信が途絶えました。今回、明らかになった音声は、その約2時間半前に飛行中の操縦席とスイスのチューリヒの地上管制官が交わしたやり取りです。この時点では機内に異常はなかったとみられます。
 操縦士:「こちらエジプト航空804便、フライトレベル370です」
 管制官:「レーダーで確認しました」
 操縦士:「ありがとう」
 管制官:「イタリア・パドバの管制塔と交信して下さい。さようなら」
 操縦士:「ありがとう、さようなら」
 エジプト軍によりますと、機体の破片や壊れた座席の一部などは地中海で見つかったものの、フライトレコーダーなどはまだ見つかっていません。シシ大統領は22日、「ブラックボックス回収のため、潜水艇を現場に向かわせた」としていて、墜落の原因究明を急ぐ考えです。

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