中国・王毅外相「広島より南京を忘れてはならない」[2016/05/27 19:17]

 オバマ大統領の広島訪問について、中国の王毅外相は「広島より南京を忘れてはならない」と牽制(けんせい)しました。

 王毅外相:「広島は注目すべきだが、それより南京のことを決して忘れてはいけない。被害者は確かに同情に値するが、しかし、加害者は自分の責任を永遠に逃れることはできない」
 王毅外相はこう述べ、オバマ大統領の広島訪問を利用して、日本が被害者の立場を強調することがないよう牽制しました。また、1937年12月に旧日本軍が起こした南京事件を引き合いに出し、「日本は加害者の責任から逃れられない」としています。一方、外務省の華春瑩報道官は、G7伊勢志摩サミットで南シナ海問題が取り上げられたことに関して「緊張状態だと大げさに宣伝することは南シナ海の安定に不利で、G7が経済問題を議論する場ということにも一致していない」と述べました。さらに「日本とG7のやり方に強烈な不満を表す」としたうえで、公平で客観的な立場を取るよう求めました。

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