被爆女性「生きている間にできるはず」大統領に訴え[2016/06/07 11:53]

 オバマ大統領の広島訪問について、カナダなどで体験を伝える活動をしている被爆者の女性が大統領の演説で核廃絶に向けた具体策が示されなかったと指摘しました。

 サーロー節子さん(84):「オバマ大統領はプラハと広島で、生きている間に(核廃絶)は達成できないかもしれないと述べました。しかし、なぜできないのでしょうか?強い政治的意思があればできるはずです」
 節子さんは、オバマ大統領の訪問は核廃絶への国際的な関心を高めたと評価した一方で、核廃絶に向けた具体策を示すべきだったと指摘し、オバマ政権は核兵器の近代化を進めることに当惑していると述べました。節子さんは、同じイベントに出席したローズ大統領副補佐官にこうした考えを記したオバマ大統領への書簡を手渡しました。ローズ副補佐官は広島訪問について、オバマ大統領が「これほど感動したことはない」と語っていると伝えたということです。

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