北朝鮮“ムスダン”発射 2発目は「400キロ飛行」[2016/06/22 11:47]

 北朝鮮が22日朝、東部の元山(ウォンサン)付近から2度にわたって中距離弾道ミサイルの「ムスダン」とみられる飛翔体(ひしょうたい)を発射しました。最初の1発は失敗した模様です。ソウルから報告です。

 (大野公二記者報告)
 韓国国防省は、2発目のミサイルが400キロほど飛んでいたことを明らかにしました。韓国国防省によりますと、22日午前6時前と午前8時すぎに北朝鮮東部の元山(ウォンサン)付近から立て続けに2発、ミサイルが発射されました。いずれも、アメリカのグアムまで届く中距離弾道ミサイルのムスダンとみられています。1発目については、韓国政府は失敗したとみています。連合ニュースも政府関係者の話として「1発目は空中で爆発した」と報じています。今、注目されているのは2発目です。400キロほど飛んだということですが、これが成功なのかどうかはまだ明らかになっていません。北朝鮮はこの2カ月余りで、ムスダンとみられるミサイルを合わせて6発も発射しています。このことに関して、北朝鮮を担当する韓国政府幹部は「金正恩委員長から『成功するまでやり続けろ』という指示が必ずあったはずだ。それだけ、北朝鮮にとってはムスダンがグアムを直接、攻撃できるとあって、戦略上、最も重要だと考えている証拠だ」と分析しています。

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