中国人強制労働 賠償訴訟で“反和解派”増加[2016/06/30 06:03]

 戦時中の中国人の強制労働に対する賠償問題を巡り、三菱マテリアルが一部の労働者らと合意した和解について別の元労働者ら50人近くが反対し、あくまで訴訟による解決を求める考えを示しました。

 元労働者(91):「和解に同意はしません。なぜ和解しなければならないのか?」
 元労働者の遺族(60):「なぜ10万元(約170万円)の和解で勝利といえるのか本当に不思議だ」
 29日に三菱マテリアルに対する訴訟の原告団に加わったのは、5人の元労働者と43人の遺族合わせて48人です。今月初めに多数の元労働者に対し、約170万円の賠償金を支払うことなどで三菱マテリアルとの和解を受け入れましたが、一部は「誠意が足りない」として和解を拒み、訴訟を続けていました。これで原告団は63人になり、和解による全面解決への道は遠のいた形です。

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