事前にテロ情報把握か 厳重警備の隙突く犯行に衝撃[2016/06/30 11:49]

 42人が死亡したトルコ・イスタンブールの空港での自爆テロで、地元メディアは当局がテロの情報を事前に把握していたと伝えています。

 地元メディアによりますと、トルコの情報機関は約20日前に、今回、襲撃されたアタチュルク国際空港を含む複数の場所でテロの可能性を把握し、関係機関に伝えていたということです。厳重な警備態勢のなかでテロが起きたことに国内では大きな衝撃が走っています。トルコ政府は過激派組織「イスラム国」による犯行の可能性が高いとみて、自爆した3人の身元の特定などを進めています。これまでに死者は42人に上り、200人以上がけがをしています。
 アメリカ、オバマ大統領:「これは我々に共通したテロ組織との戦いの一部だ。テロ根絶のため、トルコと緊密に連携する」
 アメリカのオバマ大統領はトルコのエルドアン大統領と電話会談し、「捜査へのあらゆる支援を行う」と伝えました。また、CIA(米中央情報局)のブレナン長官は「『イスラム国』が犯行声明を出していないのは驚きではない」と述べたうえで、「イスラム国」がアメリカでもテロを企てる可能性もあるとして警戒を呼び掛けました。

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