僕は憎まない…パリ同時テロで妻失った仏男性が来日[2016/07/03 17:55]

 仏ジャーナリスト、アントワーヌ・レリスさん:「(色んなテロの話が入るたび)心が揺さぶられます」
 多発するテロに言葉を寄せるフランスのジャーナリスト、アントワーヌ・レリスさん。昨年11月、彼はかけがえのない人を失った。パリ同時多発テロ。妻・エレーヌさんは命を落とした。事件発生から数日後、彼はテロリストに向けてSNSを投稿した。
 仏ジャーナリスト、アントワーヌ・レリスさん:「僕は君たちを憎まないことにした」
 この言葉から始まる文章は瞬く間に世界中へ広がり、今回、日本語訳の出版を受けて来日した。テロリストに「憎まない」という言葉を贈る。そこには、ある思いがあった。
 仏ジャーナリスト、アントワーヌ・レリスさん:「人生は毎日続くものです。毎日を憎しみのなかで生きるなんて不可能です」
 人は憎しみだけで生きていくことはできない。憎まないことで、テロリストに屈しない心を持ったのだ。
 仏ジャーナリスト、アントワーヌ・レリスさん:「(テロの)恐怖に抵抗できる力を誰もが持っていることを分かってほしい。カラシニコフで無防備の人々の背中を撃つ度胸と、それに素手で立ち向かっていく勇気。どちらがヒーローでどちらが怪物か、歴然としているでしょう」

こちらも読まれています