「最終手段でなかった」英のイラク戦争参加で報告書[2016/07/07 11:54]

 イギリスが2003年、イラク戦争に参加した経緯を検証する委員会が最終報告書を発表し、「軍事行動は最終手段ではなかった」と当時のブレア政権の判断を批判しました。

 独立調査委員会・チルコット委員長:「軍事侵攻の法的根拠を十分に満たしたと決断するにはほど遠い状況だった」
 7年間にわたる調査を経てまとめられた報告書では「イギリスは平和的な解決策を尽くす前にイラクの侵攻に参加した。軍事行動は最終手段ではなかった」と指摘し、当時のブレア政権の判断を厳しく批判しました。また、「侵攻するという判断は、イラクの大量破壊兵器に関する誤った情報や評価を根拠にしていた」と指摘しています。さらに、軍事侵攻の8カ月前に、当時のブレア首相がアメリカのブッシュ大統領に支援する意向を示していたことも明らかになりました。ブレア元首相は記者会見し、「フセイン政権を打倒し、世界は良くなった」と意義を強調しました。

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