中国貿易統計 上半期も下げ止まらず不振続く[2016/07/13 19:42]

 中国の上半期の貿易統計が発表されました。輸出と輸入を合わせた貿易総額は、前の年の同じ時期よりドルベースで9%近く減少し、貿易の不振が続いています。

 税関当局によりますと、2016年上半期の輸出入総額は1兆7126億ドルで、前の年に比べて8.7%減少しました。輸出は7.7%、輸入は10.2%、それぞれ減少しています。また、日本に対する輸出入の総額も5.1%減少しました。輸出減少の理由について、当局は、中国国内の生産コスト上昇による工場の外部移転などを挙げています。また、今後の見通しについて、イギリスのEU(ヨーロッパ連合)離脱など不安定な要素が多く、厳しさは続くとしています。中国税関総署の黄頌平報道官は「今年に入ってからも世界経済の回復は遅く、貿易は持続的に萎縮している。我が国の貿易は依然として厳しい国際環境に面している」と説明しました。

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