クーデター未遂でトルコ首相 背後にイスラム教団体[2016/07/17 01:20]

 トルコ各地で起きた軍の一部によるクーデターについて、トルコの首相は、背後に政権に批判的なイスラム教団体の存在があると指摘しました。

 クーデターの爪痕が残るイスタンブールの広場には、政府を支持する市民らが集まり、「軍は我々を欺くな」などと訴えました。
 市民:「トルコは決して分裂しない」
 一方で、トルコのユルドゥルム首相は、今回のクーデターの背景にはアメリカに亡命中のイスラム教の指導者・ギュレン師が主導する「ギュレン運動」という団体があると指摘しました。この団体は政権に批判的で、エルドアン大統領と確執を深めていました。政府は、クーデターに関与した人物についてはあらゆる措置を取って対処する考えを強調していて、これまでにクーデターを企てたとして軍のメンバーら104人を殺害し、2800人以上を拘束しています。今回のクーデターによる死者は161人、けが人は1400人以上に上っています。

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