南シナ海問題に中国外相「当事国間で解決すべき」[2016/07/25 00:46]

 ASEAN(東南アジア諸国連合)との会談などに臨むためラオスに到着した中国の王毅外相は、南シナ海問題について「当事国間で解決すべきだ」と改めて主張しました。

 24日にラオス入りした中国の王外相は早速、シンガポール、タイ、ミャンマーなどと個別に会談しました。
 中国、王毅外相:「具体的な争いごとは、当事者間で対話などを通じて解決すべきだ。南シナ海の平和と安定は中国とASEAN、南シナ海沿岸国がともに努力して守るべきだ」
 南シナ海問題を巡っては「当事国同士で解決すべきだ」という中国政府のこれまでの主張を繰り返し、仲裁裁判所の裁定受け入れを求めるアメリカや日本を牽制(けんせい)しました。24日に開かれたASEAN外相会議では加盟国の意見が割れ、南シナ海問題を巡る共同声明は出されませんでした。
 一方、岸田外務大臣は親中派とされるラオスとの会談で、南シナ海問題について「法の支配」の尊重など日本の考えを改めて強調しました。ASEANの分断を図る中国を牽制したものとみられます。岸田大臣は、25日はASEAN諸国や韓国などと会談する予定です。

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