G20共同声明「政策の総動員を」 英EU離脱に懸念[2016/07/25 00:48]

 中国で開かれていたG20(主要20カ国財務大臣・中央銀行総裁会議)はイギリスのEU(ヨーロッパ連合)離脱の影響などに懸念を示し、各国が政策を総動員して成長を支えていくとする共同声明を発表しました。

 今回のG20の最大の話題はイギリスのEU離脱問題でした。共同声明でもEU離脱は世界経済のリスクとして大きく取り上げられました。
 麻生財務大臣:「英国のEU離脱に関しては、国民投票の結果が世界経済の不確実性を増している。一方でG20諸国では、潜在的な経済及び金融の影響に対して積極的に対処する」
 G20各国は対応は万全だと強調しているものの、イギリスに対して離脱後もEUと緊密なパートナーである姿に期待すると注文しました。さらに、相次ぐテロについては「どこで起きたどのようなテロであろうとその資金源を突き止めて戦う」と強く非難しています。EU離脱決定直後の混乱からは落ち着きを取り戻した世界経済ですが、G20の分析ではいまだリスクは根強く、政策の総動員が必要だという認識は共通しています。

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