日本人の拉致事件に関わったとして国際手配されている北朝鮮の元工作員・辛光洙(シン・グァンス)容疑者とみられる人物の姿が、朝鮮中央テレビの映像で確認されました。
ラヂオプレスによりますと、23日夜に放送された北朝鮮の朝鮮中央テレビで、福井県の地村さん夫妻や、大阪の原敕晁さんの拉致事件に関わったとして国際手配されている元工作員の辛容疑者とみられる人物の姿が確認されました。胸に勲章を着けた辛容疑者とみられる男は、かつて工作員として韓国に潜入して拘束され、2000年の南北首脳会談での合意を受けて北朝鮮に戻った「非転向長期囚」らが着席している場所に座っていました。辛容疑者は1985年にスパイ容疑で韓国で拘束された際、捜査当局に対し、原さんの拉致を認める証言をしています。そのため警察庁は、辛容疑者が日本人の拉致事件で中心的な役割を果たしていたとみて身柄の引き渡しを求めていますが、北朝鮮は応じていません。
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