クリントン氏を正式指名 打倒トランプ、課題は結束[2016/07/27 11:50]

 アメリカ大統領選の候補者を決める民主党の党大会で、ヒラリー・クリントン氏が正式に候補に指名されました。これで、すでに共和党候補に指名されているトランプ氏との対決が正式に決まりました。共和党大会後の世論調査では、トランプ氏支持が44%、クリントン氏支持が39%とトランプ氏が逆転しています。クリントン氏が党大会で党内の結束を図り、巻き返せるかが焦点です。

 (山下達也記者報告)
 アメリカ史上初のファーストレディならぬファーストジェントルマン候補となったビル・クリントン元大統領が演説しています。ヒラリー氏との思い出話が満載で、ヒラリー氏は親しみやすいんだというイメージを演出しています。
 クリントン元大統領:「ヒラリーは人々の生活を良くするために働いてきた」
 クリントン氏は26日は会場には現れず、ツイッターで「歴史的だ」とつぶやきました。しかし、2日目の26日も影の主役はサンダース氏で、指名投票の場にサプライズで現れて大歓声を浴びました。
 民主党・サンダース氏:「ヒラリー・クリントン氏の民主党の大統領候補指名を支持する」
 サンダース氏はクリントン支持を呼び掛けていますが、支持者のなかには納得していない人もいます。クリントン氏が指名された瞬間、会場の外のサンダース支持者が暴れて警察に拘束されました。実際に聞いてみると、サンダース支持者の半数以上はクリントン支持で「やむを得ない」としていますが、熱狂的な若者が強く反発しています。クリントン氏は引き続き政策的にもサンダース氏に寄せていかなければ、打倒トランプ氏は果たせないという厳しい状況が続くことになります。

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