リオ五輪開幕まで1週間 深刻な治安問題明らかに[2016/07/30 11:48]

 リオデジャネイロ・オリンピックの開幕まで1週間となった現地では、選手たちの入国ラッシュが続いています。ただ、悪化する治安への懸念も高まっています。

 (西尾哲也記者報告)
 警備態勢が最高レベルに引き上げられる一方で、ここにきて深刻な治安の問題が明るみになりました。治安当局は、先月のリオ州の犯罪件数について、去年よりもひったくり事件が8割、殺人事件が4割増えたと説明しました。また、競技場の保安検査要員として3000人を民間に委託したはずが500人しか集まっていないことが判明し、急きょ、退官した元警察官を臨時職員として募集すると発表しました。さらに、銃撃戦の発生をリアルタイムに地図に表示するサービスが始まりましたが、3週間で600件以上の銃撃戦が発生、約50人が死亡していたことが分かりました。一方で、メイン会場へのアクセスに不可欠な地下鉄は工事が大幅に遅れ、いまだに開通していません。あと1週間でどこまで課題を克服できるのか、開幕まで予断を許さない状況が続きます。

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