フィリピン大統領 オバマ大統領に“暴言”を謝罪か[2016/09/08 05:52]

 暴言を受けたことで首脳会議を急きょ、キャンセルしたアメリカのオバマ大統領とフィリピンのドゥテルテ大統領が非公式の会談を行いました。事実上の謝罪をしたものとみられます。

 両首脳は現在、ラオスで開かれている国際会議に出席していて、中国の南シナ海での海洋進出の問題でどこまで結束できるのかが焦点となっていました。しかし、ドゥテルテ大統領がオバマ大統領に対して侮辱した発言をしたことで、6日に予定されていた首脳会談は急きょ、取りやめになりました。フィリピンのヤサイ外相によりますと、両首脳は7日の晩餐会(ばんさんかい)の前に、首脳らが集まる控え室で2人だけで非公式に会談したということです。
 フィリピン、ドゥテルテ大統領:「(晩餐会は)完璧だった。すべて完璧だ」
 会談の詳しい内容は分かっていませんが、ドゥテルテ大統領がオバマ大統領に対して事実上の謝罪を行ったものとみられます。その後の晩餐会では、当初、フィリピン外務省は「両首脳は並んで座り、注目されるだろう」などと発表していましたが、結局、実現しませんでした。非公式の会談について、アメリカ側からの発表はまだありません。

こちらも読まれています