国連トラック空爆で米ロ対立 シリア停戦は“崩壊”[2016/09/21 10:33]

 シリアで支援物資を運んでいた国連のトラックなどが空爆を受けて12人が死亡した問題で、アメリカ政府は「空爆はロシア軍によるもの」という見方を示しました。

 シリア北部のアレッポで19日、支援物資を運んでいた国連のトラックなどが空爆を受け、「シリア人権監視団」によりますと、少なくとも12人が死亡しました。アメリカの政府高官は「時間と場所からみて、空爆はロシア軍によるものだ」という見方を示しました。一方、ロシア外務省は「アメリカ主導の有志連合がシリア軍を誤爆した事実から目をそらさせるための企てだ」とコメントし、空爆への関与を否定しています。シリアでの停戦はアメリカとロシアの対立に加え、アサド政権軍が反体制派への攻撃を再開するなど、事実上、崩壊しています。

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