絶滅危惧の巨大な淡水エイ タイで謎の“大量死”[2016/10/12 23:46]

 タイで絶滅が危惧される世界最大級の淡水エイが大量に死ぬ原因不明の現象が起き、大きな関心事となっています。

 エイの死骸を発見した住民:「私が見つけたのは重さ70キロから80キロほどで、幅1.2メートルぐらい。内臓はすべて腐敗していた」
 バンコクの南西に位置するサムットソンクラム県のメークロン川周辺では、絶滅が危惧される世界最大級の淡水エイが相次いで死ぬ現象が起きています。専門家によりますと、先月からこれまでに50匹ほどの死骸が見つかり、大規模な対策会議が開かれるなど関心が高まっています。このエイの生態は分からないことが多く、大量死の原因も不明ですが、水中の酸素濃度の低下や工場汚水の流入などの説が浮上しています。
 獣医学水生生物センター、ナンタリカセンター長:「何らかの毒に襲われていると思います。エイは化学物質に敏感で(他の生物よりも)先に死にます」
 現地当局や専門家らが川の水や死骸の状況などの分析を進めていて、原因の究明を目指しています。

こちらも読まれています