北京の退役軍人のデモの終息に向け異例の対応[2016/10/13 13:56]

 11日に北京市で起きた退役軍人の大規模デモについて、大臣級の高官や地方政府のトップらが急きょ、北京入りするなど、終息に向けて国家を挙げた異例の対応を行ったことが分かりました。

 関係者によりますと、11日に北京市の中心部で起きた退役軍人のデモの終息に向け、大臣級の高官が指揮を執ったほか、河北省や山西省など省のトップ9人も急きょ、北京入りするなど、異例の対応を行ったということです。11日に起きたデモは中国国防省の前に退役軍人ら約1000人が集まり、翌日の未明まで続きました。国防省はANNの取材に対し、「退役軍人が軍事委員会の施設付近に集まり、生活や就職などの問題を訴えた」とデモが行われた事実を認めました。さらに、「中国共産党や政府中枢も退役軍人の生活困窮問題の解決に向け、高い関心を持っている」と説明しています。しかし、根本的な解決が進まなければ再びデモが起きる可能性もあります。デモの広がりを恐れてなのか、中国国営メディアは今のところ、一切、このデモを報じていません。

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