国王死去に悲しみ広がるタイ…国を挙げて追悼[2016/10/14 11:53]

 国民から絶大な信頼を受けていたプミポン国王が13日に亡くなり、タイでは悲しみが広がっています。

 (小林理記者報告)
 国王の遺体が安置されている病院の前では、早朝からたくさんの人たちが黒い服を着て集まっています。この場所だけでも約1000人の人たちが集まっています。朝の新聞各紙の一面には、すべて国王の大きな写真が掲載されました。また、テレビはすべてのチャンネルで30日の間、国王を追悼する共通の番組を放送することが義務付けられました。次の国王にはワチラロンコン皇太子が即位する見通しですが、皇太子は「国民と悲しみをともにする時間がほしい」として、即位を当面、遅らせることを求めたということです。プラユット暫定首相は国民に対し、30日間、祝い事を控えるよう求める一方、経済活動の過度な自粛が広がらないよう、普段通り生活することを呼び掛けています。朝、バンコク中心部では、屋台なども含めて一般の店舗や企業は通常通り営業を始めていて、目立った影響は出ていない模様です。国王の遺体は14日午後に王宮内にある寺院に移される予定です。

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