朴大統領の親友は「容疑否認」 重機突っ込む混乱も[2016/11/01 11:48]

 韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の機密漏洩(ろうえい)問題で、身柄を拘束された親友の女が機密情報を受け取ったなどのすべての容疑を否認していることが分かりました。

 (高橋政光記者報告)
 韓国の検察は1日も午前10時から取り調べを始め、捜査を本格化させています。朴大統領の親友の崔順実(チェ・スンシル)氏は先月31日に検察に出頭し、深夜になって身柄を拘束されました。逃亡や証拠隠滅の恐れがあるためです。検察は、身柄を拘束してから48時間以内に裁判所に逮捕状を請求する見通しです。崔氏は、政府の機密情報を受け取っていた疑いや文化やスポーツに関する財団の資金を流用した疑いがありますが、すべての容疑を否認しているということです。また、朴大統領は側近の大統領府秘書官らの更迭に加え、与野党が協議して閣僚を任命する内閣改造をするとの見方も広がっていますが、来年にも行われる大統領選を前に野党の協力が得られるかは不透明です。一方、ソウルでは1日朝、最高検察庁の建物にショベルカーが突っ込み、警備員が大けがをする事件がありました。ショベルカーを運転していた男が現行犯逮捕され、「崔順実のせいで大変、申し訳ない」などと話しているということです。検察が男と崔氏との関連を調べていますが、韓国では朴大統領の疑惑を巡って混乱が続いています。

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