ロシア上院議長「北方領土の主権を放棄できない」[2016/11/02 05:56]

　来日中のロシアのマトビエンコ上院議長が記者会見し、北方領土について、ロシアの主権は明確で放棄することはできないと強調しました。

　参議院に公式招待され、来日したマトビエンコ上院議長は記者会見で、日本が返還を求めている北方領土について、ロシアの主権は国際文書にも定められていると主張しました。そのうえで、「主権を放棄することはできない」と述べ、北方領土は引き渡せないと強調しました。平和条約の締結については、「70年以上結ばれていない異常な事態を打開するため、両国が力を入れている」と述べ、プーチン大統領が来月、訪日する際に首脳会談で話し合われることに期待を示しました。マトビエンコ上院議長は3日、長崎の原爆資料館や平和祈念館などを訪問する予定です。