朴大統領「捜査応じる」 国民に謝罪、退陣は否定[2016/11/04 11:45]

 韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は、親友の逮捕を受けて国民向けの談話を発表し、必要ならば自らへの捜査を受け入れることを表明しました。

 (西村香織記者報告)
 窮地に立たされている朴大統領は、神妙な面持ちで「すべては私の過ちである」と話し、会見が終わった後も記者に近寄って「迷惑を掛けた」と話すなど、最大限の謝罪をしました。
 朴槿恵大統領:「尊敬する国民の皆様、今回の崔(チェ)氏に関する事件で大きな失望とご心配をお掛けしたことを改めて心からおわび申し上げます」
 朴大統領は「私はすべての責任を取る覚悟ができている」と話し、捜査の行方によっては辞任の可能性がゼロではないことを示唆したものの、すべての私的な縁を切ると約束したうえで、国政の空白を作ってはならないと話すなど、続投する意思を示しました。4日に発表された大統領の支持率は5%にまで下がりました。これは歴代大統領としては最低の数字です。国民の間には失望感、そして、怒りが広がっていて、簡単には収まらないような状況ではあります。
 (Q.今後の捜査はどうなるか?)
 朴大統領が事情聴取をされるとなると、現職の大統領としては初めてのこととなります。3日夜は親友の崔順実(チェ・スンシル)容疑者(60)が逮捕され、そして、検察は大統領側近の安鍾範(アン・ジョンボム)前首席秘書官についても4日に逮捕状を請求する方針です。また、新たに側近の一人の身柄を確保しました。朴大統領への事情聴取を検察がどういう方法でいつやるのかというのが今後のポイントとなりますが、朴大統領は捜査に協力するということを表明したので、検察は直接、朴大統領と対面して事情聴取を行う可能性もあり、その時期は崔容疑者が起訴されるとみられる今月末辺りになるのではないかとみられています。

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