米大統領選 開票“序盤” 「激戦州」フロリダは?[2016/11/09 10:08]

 8日に投開票を迎えたアメリカの大統領選挙は東海岸にある州から投票が締め切られ、開票が行われています。CNN開票センターから報告です。

 (山下達也記者報告)
 CNN開票センター近くにあるトランプタワーでトランプ氏ファミリーと友人が集まって結果を見ているということですが、トランプ氏のアドバイザーに聞くと、今の流れを見て「絶対に勝てる」と、事前の調査で支持率が低い部分もあったが、今の調子だと勝てるのではないかということを言っています。そして、出口調査の結果では今回、初めて大統領選に投票するという人がある調査で15%いました。4年前は9%だったため、ものすごく急増しています。これまで投票していない人がトランプ氏に投票するという流れが予備選でもあったので、これは確実にトランプ氏に有利な数字です。一方で、クリントン氏にプラスの数字もあります。激戦州のフロリダですが、実はフロリダも大きいので、そのなかで民主党の地盤のエリアがあり、そこでの投票率が前回より9%も上がっています。これはクリントン氏に有利です。一方で、フロリダのなかの共和党の地盤では、投票率が1ポイントぐらいしか上がっていません。これはクリントン氏にプラスの情報で、さらにフロリダのなかにもある激戦エリアではクリントン氏が53%、トランプ氏が43%の得票率というデータもあります。この辺りを見るとフロリダは票が残っていますが、クリントン氏が有利なのかもしれません。さらに、別の情報では、激戦州のノースカロライナ州では投票する機械が故障して投票の時間を90分、延長しました。こういったこともどう影響するか一つの焦点になります。
 (Q.「隠れトランプ」の数が反映しているのか?)
 トランプ陣営は「隠れトランプ」を非常に期待して確信していて、事あるごとに「サイレントトランプ」の存在を言っています。実際、投票所の現場を取材すると、トランプ氏に投票するとは言わないが、実は投票したり、公言はしないが、トランプ氏に投票する人もいるという声が上がっているので、一定の層があることは間違いないと思います。

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