敗北宣言のクリントン氏 トランプ氏とは協力姿勢[2016/11/10 05:51]

 アメリカ大統領選挙で民主党のクリントン氏は敗北宣言し、トランプ氏と協力していく意向を示しました。

 (吉川純一記者報告)
 敗北宣言ですが、8日に予定されていた会場よりも小さいホテルで行われました。10分余りのスピーチで時折、涙をこらえているような場面もみられました。
 民主党・クリントン氏:「私たちが思っている以上に、この国は深く分断されている。ただ、まだアメリカを信じています。結果を受け入れ、未来を見据えなければならない」
 会場にはクリントン一家、副大統領のケイン氏、スタッフや支持者らが集まりました。クリントン氏はスピーチのなかで、トランプ氏にお祝いを述べたことを明らかにしています。そのうえで、国のためにトランプ氏と協力していくことを申し出たということです。クリントン氏は「トランプ氏がすべてのアメリカ国民のための成功した大統領になると願う」とエールを送りました。初の女性大統領に向け再挑戦したクリントン氏は、女性の社会進出を阻む壁として「ガラスの天井」と表現してきました。しかし、優勢と言われながらも今回も夢を果たすことができず、「最も高く手強いガラスの天井はまだ閉まったままだ」と悔しさをにじませていたのが印象的でした。

こちらも読まれています