トランプ氏、商務長官に知日派起用か TPPに影響も[2016/11/16 10:30]

 アメリカのトランプ政権で、貿易政策を担当する商務長官に知日派の大物が起用される方向であることが分かりました。トランプ氏が離脱するとしているTPP(環太平洋経済連携協定)の行方にも影響が出る可能性があります。

 トランプ氏と近い投資家のアイカーン氏は、ツイッターで「トランプ氏と話したが、商務長官にウィルバー・ロス氏の起用が検討されている」と明らかにしました。ロス氏は東日本大震災の際に多額の寄付金を集めるなど、知日派で自由貿易推進派として知られています。大統領選の翌日にテレビ朝日のインタビューに答え、「トランプ氏はTPPの考え自体に反対していない」と語りました。
 トランプ氏の経済顧問、ウィルバー・ロス氏:「トランプ氏は多国間合意という(TPPの)理念のすべてには反対していないと思います。アメリカの国益の観点から、TPPのいくつかの点について修正を求めることもあり得るということです」
 ロス氏は17日に行われる安倍総理大臣とトランプ氏の会談に同席するとの憶測も広がっています。また、CNNは、国防長官に共和党きってのタカ派のトム・コットン上院議員の起用が検討されていると報じました。コットン議員は39歳で、起用されれば最年少の国防長官となります。

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