フィリピン政府、マルコス氏の遺体を英雄墓地へ[2016/11/18 21:39]

 フィリピン政府は、独裁政権を敷いたマルコス元大統領の遺体をマニラ近郊にある英雄墓地に埋葬しました。人権侵害の被害者らの反発を警戒して、厳戒態勢のなか、非公開で行われました。

 マルコス元大統領は1965年に就任し、フィリピンの経済を発展させた一方で、反政府グループを徹底的に弾圧して1986年に失脚するまで長期にわたり独裁体制を敷きました。1989年に亡命先のアメリカのハワイで死亡し、遺体はその後、故郷の北イコロス州で保存されていました。18日の英雄墓地への埋葬は直前まで秘密にされて、非公開のなか短時間で終了し、イメルダ夫人ら家族が立ち合いました。独裁政権時代の弾圧を受けた市民らを中心にマルコス元大統領の英雄墓地への埋葬には反発が根強く、軍や警察による厳重な警戒態勢が敷かれました。

こちらも読まれています