辞任してもしなくても“いばらの道”怒りは頂点に…[2016/11/26 17:34]

 韓国の朴槿恵(パク・クネ)の退陣を求めて、ソウルには過去最大規模の150万人が集まっています。ソウル市内のデモは現在も続いています。現地から報告です。

 (高橋政光記者報告)
 大統領府への行進が始まり、1時間半がすぎました。辺りは暗くなってきましたがろうそくを持った人の姿がどんどん増え続けている状況です。すでに行進は大統領府の周囲を取り囲んで「朴槿恵退陣せよ」と叫び続けています。参加した韓国の国民の声が響いてきます。午後6時ごろからは広場で抗議集会が開かれます。この国民の怒りの声が国会も動かしています。早ければ12月2日にも弾劾(だんがい)が採決される可能性があります。野党だけでなく与党からも造反し、賛成する議員が増えそうです。国会議員3分の2以上の賛成で、朴大統領は職務停止に追い込まれます。その後、憲法裁判所が判断を出しますが、政府から独立した特別検察官の捜査も始まり、朴大統領はいわば「まな板の上のコイ」といった状況になります。辞任すれば即逮捕。自ら辞任しない限り来年半ばごろまでの長い持久戦と、朴大統領にとっては辞任してもしなくてもいばらの道しか残されていません。

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