韓国大統領辞任の意向で弾劾日程見直し迫られる[2016/11/30 05:57]

 韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が国会の結論次第で任期満了前にも辞任する意向を示したことを受けて、野党は30日にも発議する予定だった弾劾(だんがい)日程の見直しを迫られています。

 朴大統領は親友の国政介入事件を受け、29日に3回目の談話を発表し、「任期短縮を含めた退陣の問題は国会の決定に任せる」と任期満了を待たずに辞任する考えを示しました。これに対して、野党は「弾劾を避けるためのごまかしだ」と批判し、弾劾手続きを進める方針です。ただ、弾劾案の可決には与党から28人以上の造反が必要で、野党は来月9日の採決を目標に、30日午前10時から今後の対応を話し合う予定です。一方、与党の「非主流派」は「来月9日までに与野党で朴大統領の進退について合意できなければ弾劾に賛成する」と表明するなど、弾劾を巡る動きは混沌(こんとん)としています。

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