早くも熱を帯びる“ポスト朴”レース 浮上した面々[2016/12/07 16:55]

 揺れに揺れている韓国国内ですが、早くも熱を帯びてきたのが「次期大統領レース」です。1日に発表された韓国の世論調査では、次期大統領候補として上位3名の名前が挙がっています。トップを走っているのが、最大野党「共に民主党」前代表の文在寅(ムン・ジェイン)氏(63)です。2位が国連の潘基文事務総長(72)です。潘氏は、今月末には10年務めた国連事務総長の任期が切れます。潘氏本人も、次期大統領選への出馬に意欲をにじませているということです。
 そして、韓国国内で「第3の男」として急浮上している人物が、城南(ソンナム)市長の李在明(イ・ジェミョン)氏(51)です。最初は泡沫候補と考えられていましたが、3位にまで浮上しています。「韓国のトランプ」という異名を持っています。なぜ、このように呼ばれているのかというと、トランプ氏のように過激な発言で指示を集めているからです。李氏は去年12月に結ばれた「日刊慰安婦合意」について、自身のフェイスブックで「韓日屈辱交渉により日本大使館前の少女像を撤去するなら、城南市に送るよう要請する」と語っています。他にも、日韓両国で防衛情報を共有するGSOMIA(軍事情報統括保護協定)について、自身のフェイスブックで「独島(ドクト)、日本の竹島で挑発する日本は敵性国家。そんな国に軍事情報を提供するとは、朴槿恵(パク・クネ)は売国奴だ」と語っていました。このような過激な発言をすることで、旧来の政治家に嫌気がさしている層を取り込んでいると考えられています。

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