国際

2016年12月20日 11:46

「卑劣な行為」プーチン氏 トルコでロシア大使射殺

2016年12月20日 11:46

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 トルコの首都アンカラで、ロシアの大使が銃を持った男に撃たれて死亡しました。今回の事件に、ロシアのプーチン大統領は憤りをあらわにしています。モスクワから報告です。

 (長谷川由宇記者報告)
 ロシア国内では大使の暗殺という事態にショックが広がっていて、プーチン大統領も即座に犯行を非難するコメントを発表しました。
 ロシア、プーチン大統領:「これはロシア・トルコ関係の正常化とシリア和平交渉を妨害するための挑発だ。ロシアの対応は一つだけだ。テロとの戦いを強化する。テロリストに思い知らせるのだ」
 プーチン大統領は「卑劣な犯行だ」と述べて怒りをあらわにしたほか、事件直後にトルコのエルドアン大統領と電話で会談し、ロシア側の調査団を事件現場となったアンカラに派遣することで合意しました。また、ロシア政府の働き掛けにより、国連の安全保障理事会も犯行をテロと認定し、徹底した捜査を求める声明を取りまとめました。今後、ロシア側は「テロとの戦い」を名目に、シリアなどを巡ってさらなる強硬手段も辞さない構えで、アメリカとの対立がより深まる可能性もあります。

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