ドゥテルテ氏“殺人告白”に捜査求める…国連弁務官[2016/12/21 11:50]

 フィリピンのドゥテルテ大統領が就任前に自ら犯罪者を殺害した経験があると発言したことを受け、国連の人権高等弁務官がフィリピン当局に対して殺人の疑いで捜査を求める声明を出しました。

 ドゥテルテ大統領は12日、大統領就任前のダバオ市長時代の話として、「バイクで市内を回り、トラブルを探していた。人を殺すためだ」「自分も人を殺した。警察官に手本を示すためだ」などと述べました。この発言について国連の人権高等弁務官は20日、声明を発表し、「殺人者であることを公に認めた人物がいるにもかかわらず、捜査を開始しないことは考えられない」として、フィリピンの司法当局に対して速やかに殺人の疑いで捜査を開始するよう求めました。フィリピンの警察当局は6月のドゥテルテ大統領の就任以来、2000人以上の容疑者を殺害したと発表しています。

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