真珠湾に“広島の折り鶴” 戦争の捉え方に変化も…[2016/12/26 11:49]

 安倍総理大臣の真珠湾訪問を前に、太平洋戦争の歴史を展示した博物館が報道陣に公開されました。

 (横地明子記者報告)
 戦争を経験した当事者が徐々に亡くなり、生々しい記憶が薄れる一方で、戦争そのものへの捉え方が徐々に変化しています。その変化の象徴が今回、取材した博物館です。日本軍による「卑劣な奇襲」という側面よりも「戦争そのものが悪いのだ」というメッセージを以前より強調するようになりました。関係者は対立よりも、どうやったら分かり合えるかという考え方にシフトしてきたからだと語ります。3年前から博物館には、広島で被爆し、その後に白血病で亡くなった佐々木禎子さんの作った折り鶴も展示されています。今回、受け入れる側のハワイの関係者も時代が変わるタイミングに安倍総理の訪問が合って良かったと話しています。
 日米協会ハワイ支部・三輪久雄会長:「(安倍総理に)来て頂けるということは象徴的にとても良いことだと思う。謝罪なしで構わないと思う。アクション自体がとても良い」
 博物館に折り鶴が展示されたことで、真珠湾には太平洋戦争の始まりと終わりが共存することになりました。折り鶴を受け入れたアメリカ・ハワイの地にまもなく安倍総理が来ることになります。

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