ロシアの外交官ら35人を国外追放 米国が報復措置[2016/12/30 10:30]

 アメリカの大統領選挙に干渉するためにサイバー攻撃を仕掛けたとして、オバマ大統領はロシアの外交官ら35人を国外追放にするなどの報復措置を発表しました。

 この報復措置により、アメリカに駐在するロシアの外交官ら35人が72時間以内に国外に追放され、ニューヨーク州などにある2つのロシアの関連施設が閉鎖されます。また、サイバー攻撃に関わったとして、ロシアの情報機関など5つの組織と情報機関の幹部4人を新たに制裁の対象に指定しました。オバマ大統領は、声明で「ロシアの攻撃的な行動への対応措置はこれですべてではない」としてさらなる措置を取る可能性を示しました。一方、トランプ次期大統領は声明を出し、「アメリカはより大きなことに向かう時だ」と報復に否定的な見方を示したうえで、来週、情報当局と会談をすることを明らかにしました。この報復措置に対して、ロシア大統領府のペスコフ報道官は「制裁には根拠がなく、国際法違反」だとして対抗措置を講じる考えを示しました。

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