第45代“トランプ大統領” 就任演説で何語る[2017/01/20 11:52]

 第45代のアメリカ大統領となるトランプ氏は就任演説で何を訴え、今後、どのように政権運営をしていくのでしょうか。ワシントンから報告です。

 (山下達也記者報告)
 ワシントンの中心部では反トランプデモとトランプ支持者がついに衝突して、大混乱となっています。反トランプデモは500人ほど、トランプ支持者は前夜祭に出掛けていたところでした。警察が催涙スプレーで割って入り、何人かのデモ隊が拘束されるという事態になりました。一方のトランプファミリーは支持者や側近たちと華麗な前夜祭ディナーを楽しんでいて、対照的な光景が広がっています。トランプ氏は就任演説ではアメリカの結束を呼び掛けるとしていますが、選挙後も会見やツイッターで過激発言を連発していて、本当に国をまとめる気があるのかが問われることになります。また、雇用を増やすことや貿易問題も語ると言っていて、演説後はホワイトハウスに移り、大統領令を連発すると言っているので、これまでに訴えたTPP(環太平洋経済連携協定)離脱やメキシコ国境での壁の建設などを正式に指示をするということになりそうです。週明けにトランプ氏は全米を回って政権の船出をアピールすると息巻いていますが、このアメリカの分断ぶりを見ると、かなり重い課題を背負ってのスタートといえると思います。

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