“ロヒンギャ人権侵害”国連報告者がミャンマー批判[2017/01/21 10:32]

 ミャンマーの人権状況について調査していた国連の特別報告者は、イスラム系少数派「ロヒンギャ」へのミャンマー政府の対応について「国民の期待を失っている」などと批判しました。

 国連の特別報告者の李亮喜(イ・ヤンヒ)氏は8日からミャンマーを訪問し、西部ラカイン州での治安部隊によるイスラム系少数派「ロヒンギャ」に対する人権侵害疑惑などについて調査を行ってきました。李氏は20日、ヤンゴンで記者会見を行い、ラカイン州の地元当局から「ロヒンギャが国際社会から支援を受け取るため、自ら家に火を付けた」とする説明を受けたことを明かしました。李氏はこうした説明について「信用できない」と話し、疑惑の否定を続けるミャンマー政府について「国民の期待を失っている」と述べました。そのうえで、政府が設置した調査委員会について、独立した機関による調査が必要だという認識を示しました。

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