“入国禁止令”オバマ氏が批判 民主党議員らも抗議[2017/01/31 11:45]

 アメリカのトランプ大統領が出した入国禁止令で、混乱が世界に広がっています。イギリスではロンドンで抗議デモが起き、トランプ大統領のイギリス訪問の中止を求める署名が150万人分も集まりました。また、アメリカの支援を受けるシリアの反政府組織も「人権を尊重すべきだ」と非難するなど、世界各国から反発の声が上がっています。こうしたなか、オバマ前大統領も非難する声明を出しました。

 オバマ前大統領は、退任してから初めての声明で「信仰や宗教を理由に個人を差別する考えには根本的に同意しない」と、トランプ大統領がイスラム圏7カ国の市民の入国を禁止したことについて批判しました。全米に広がっている抗議活動については「市民が権利を行使し、政治家に声を届けることは、アメリカの価値観が危険にさらされている時にまさに期待されるものだ」と支持しています。ワシントンの最高裁判所の前では、民主党議員らが大規模な抗議集会を開き、「憲法違反の大統領令を撤回するようトランプ大統領に求めていく」と訴えました。アメリカのメディアは、民主党の下院議員らが大統領令を無効にする法案を検討していると伝えています。

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