安倍総理を“異例の厚遇” トランプ氏の狙いは?[2017/02/11 17:39]

 安倍総理大臣を異例の厚遇ぶりで迎えたトランプ大統領にはどんな狙いがあるのでしょうか。

 (山下達也記者報告)
 入国禁止令で国内外から批判されているので、安倍総理に持ち上げてもらって名誉回復するというのも一つの大きな狙いだったようです。アメリカでは、会談冒頭で19秒間も握手したというのが首脳会談史上、最長だったのではないかと報じられました。アメリカメディアは、安倍総理はトランプ氏をよく研究してきたと報じていて、会見で、大統領選勝利をたたえたことやゴルフがうまいと持ち上げたのがかなりご機嫌を取ったとしています。トランプ氏は、各国首脳との電話会談では、いかに選挙で勝ち、人気があるかと力説してドン引きされてるとアメリカで報じられていて、選挙戦を積極的に褒めるというのは効果があったようです。さらに会見で、安倍総理が入国禁止令について「コメントしない」と答えたことや「TPP(環太平洋経済連携協定)離脱」についてトランプ氏を批判しないように答えて配慮を重ねたと指摘されています。ただ、トランプ大統領は、夕食会ではハイテンションでアメフトで優勝したチームのオーナーを招くなどトランプ大統領のペースで進めています。これから計5回もごちそうになったら何か頼まれたら断りにくいとの指摘もあり、タダより高いものはないトランプ戦略の可能性も考えると、まだまだ気の抜けない日程が続くといえます。

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