2人目の女の身柄拘束 金正男氏殺害の容疑者か[2017/02/16 11:45]

 北朝鮮の金正恩委員長の兄・金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件で、実行犯とされる女1人の逮捕に続き、新たにもう1人の女の身柄も確保されたとする報道が出ています。マレーシアから報告です。

 (鈴木祥孝記者報告)
 遺体が司法解剖された病院です。一夜が明けましたが、まだ遺体はこちらにあります。解剖結果もまだ発表されていません。また、今後の遺体の行き先を巡り、北朝鮮側に引き渡されるのか、家族の意向をくみ取って正男氏が拠点にしていたマカオに運ばれるのかで激しい応酬が続けられていると指摘されています。これまでの警察の調べでは、実行犯とみられる女2人のうち1人が15日朝、事件現場の空港に戻ったところで発見され、逮捕されました。さらに、マレーシアの国営メディアは、警察がもう1人の女の身柄も拘束したと報じています。一部のメディアは、警察がすでに毒物の成分を特定したとも伝えていますが、公式な発表はまだありません。調べに対し、女は「4人組の男らから『悪ふざけ』として持ち掛けられた」と供述していて、男らの指示を受けて2人で正男氏にスプレーを掛けるなどして毒物で殺害した模様です。警察は男らの行方も追っています。

こちらも読まれています