トランプ氏指名の労働長官辞退へ 議会承認見込めず[2017/02/16 11:46]

 アメリカ、トランプ政権の主要人事に連日の打撃です。フリン前大統領補佐官は就任前にロシア側と制裁の協議をしたことで辞任し、政権のスポークスマンのスパイサー報道官はその会見での対応などに大統領自身が不満だと伝えられ、コンウェイ大統領顧問はトランプ大統領の娘・イバンカさんのブランドをテレビで宣伝して懲戒処分を求められています。そして、今度は次期労働長官に指名されていたアンディ・パズダー氏が指名の辞退を発表しました。

 大手ハンバーガーチェーン「カールスジュニア」などを展開するパズダー氏は「家族とよく相談した結果、指名を辞退することにした」という声明を発表しました。パズダー氏は労働者の最低賃金引き上げに反対していたことで知られていました。また、パズダー氏は不法移民を家政婦として雇用していた疑惑が判明し、民主党だけでなく、共和党からも反発を受けて議会での承認が困難になっていました。
 アメリカ、トランプ大統領:「フリン前大統領補佐官は素晴らしい男だ。彼はいわゆるフェイクメディアに非常に不公平に何度も扱われてきた」
 一方、トランプ大統領は、フリン前大統領補佐官の辞任については就任前にロシア側と制裁の話をしたことを情報機関が漏らし、メディアが報道したためだと主張しました。

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