遺体の引き渡し巡り…深まる“北”とマレーシアの溝[2017/02/19 17:48]

 金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件で、19日午後からマレーシアの警察当局が初めての公式会見を行いました。遺体の引き渡しなどについて、今後の見通しは立っているのでしょうか。

(平石直之アナウンサー報告)
 警察会見のなかでも話がありましたが、「一番近い家族に引き渡されるべきだ」としていて、家族が名乗り出るまで2週間は待つという話がありました。しかし、そのめどは立っていない模様で、どういうふうに引き渡していくのか。マレーシア政府としては、司法解剖が終われば北朝鮮大使館に引き渡すと言っていますが、病院から北朝鮮までの搬送のめどが立っていない模様です。マレーシアと北朝鮮に直行便がなく、専用機を出す以外は中国を通ることが考えられますが、このタイミングで中国は北朝鮮の石炭の輸入の停止を発表しました。現実的に中国が自分の国の通すことを認めない可能性が難しくなってきている状況にあります。北朝鮮側は早く引き渡せと話していますが、マレーシア政府は、死因が分かるまでに2週間はかかるとしていて、この遺体の搬送を巡って長期化も予想されています。

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