殺害に大使館員関与か? 北朝鮮大使館が声明文発表[2017/02/22 16:56]

 金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件で、マレーシアで動きがあったようです。22日の警察の発表で大使館員の関与を指摘したわけですが、大使館はどのような動きを見せていますか。

 (登島貴之記者報告)
 北朝鮮大使館の入り口の前に大使館の職員とみられる男性が1人出てきて、3枚の黄色い紙を報道陣に配布しました。配布した後は、そのまま大使館の中に戻っていきました。この紙は、「マレーシア外務省は北朝鮮の大使が嘘をついてるのではないか」というような発表をしたことについて「そんなことはない」と反論するような内容となっています。さらに、すでに逮捕されているインドネシア籍の女とベトナム籍の女、北朝鮮籍のリ・ジョンチョル容疑者について、早期に釈放するよう求める文書が書かれていました。22日の北朝鮮大使館ですが、時折、車の出入りはありますが、現在は固く閉ざされています。報道陣の質問に対して22日の警察の会見で、北朝鮮の2等書記官の名前が出ましたが、そのことについて報道関係者から質問が投げ掛けられましたが、北朝鮮大使館の車は何も答えずに走り去っていく状況が続いています。一度だけ徒歩で大使館の職員とみられる男性が出てきました。報道陣が様々な質問を投げ掛けましたが、「何も知らない」ということだけ答えて立ち去って行きました。
 (Q.北朝鮮大使館の2等書記官の問題で、マレーシア警察が関与を公表していることに北朝鮮大使館は否定もしていない?)
 今のところ、北朝鮮大使館としては何らかの声明を発表しているということはありません。大使が出てきて何か声明を発表するのではないかと待ち構えていますが、北朝鮮側からの反論、新たな声明はないということです。
 (Q.正男氏の死因の特定に関して情報は?)
 北朝鮮側からも新たな情報はなく、21日、マレーシア保健省が会見で死因は特定できていないと発表していますが、22日までに新たな死因が特定されたという発表はありません。現在の状況ですが、何らかの毒物が使われた疑いがあるということで、現在、別の病院に検査を依頼して、検査結果が出るのを待っている状況です。

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