北朝鮮大使館「全部ウソだ」“参考人”館員が計画?[2017/02/23 11:47]

 マレーシアで金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件で、マレーシアにある北朝鮮大使館前では23日午前、大使館関係者が取材に応じ、2等書記官の事件への関与などについて「でっちあげだ」と主張しました。

 (山本志門記者報告)
 北朝鮮大使館には正男氏の殺害事件に大きく関わったとされる北朝鮮大使館の関係者が今もかくまわれているとみられます。そして、多くのメディアが殺到しています。さきほど、北朝鮮の大使館関係者が取材に応じました。
 北朝鮮大使館関係者:「我が国の外交官についての色々な言い方は全部嘘で、誹謗(ひぼう)中傷だ。我々は認めない」
 また、地元メディアによりますと、警察が行方を追っている大使館員は去年の年末に平壌からこちらの大使館に赴任し、ナンバー4の地位に就いていたということです。また、事件との関わりについては、全体計画のキーマンだと伝えています。一方、もう1人の重要参考人である北朝鮮国営の高麗(コリョ)航空の職員の役割についても、地元メディアは北朝鮮籍4人の容疑者を国外に逃亡させるための飛行ルートを計画した可能性があると伝えています。マレーシア警察は、この2人が事情聴取に応じるよう求めていますが、北朝鮮側が応じる可能性は相当低く、両国の関係悪化はさらに深まりそうです。一方、正男氏の息子・ハンソル氏がすでにマレーシア入りしているとの報道について、マレーシア警察は22日、「うわさにすぎない」と語っています。そして、地元メディアは正男氏の家族からDNAサンプルを採取するため、マカオに捜査官3人を派遣したと伝えています。ハンソル氏は身の安全のため、結局、マレーシアに来ることは断念し、マカオで警察との面会が実現する見通しとなっています。

こちらも読まれています